商談やプレゼンテーションで大切なのは
顧客の気持ちを知ることです。
このまま話を進めてもいいのか?
それとも相手の要望を聞いた方がいいのか?
競合他社との関係も気になる……。
「知りたい」と思っていても
面と向かって質問できないことも多いですよね。
そんなときに役立つのが
ノンバーバル(非言語)コミュニケーションです。
表情や脚の動きなど
言葉以外で無意識にとっている態度から
相手の反応や心理を読み解きます。
今回は、相手がイライラしているときなど
注意が必要なノンバーバルな
サインについてお伝えします。
- 脚を固く閉じている・組んでいる
脚には相手に対する
心の開き具合が表れます。
相手が脚を固く閉じている場合は
まだ目の前の人のことを信頼していなかったり
「本心を見せたくない」と思っています。
また、注目すべきはひざとつま先の向きです。
相手を信頼しているときは
つま先が相手に向けられています。
男性の場合は軽く脚を開いて座ったり
女性の場合は軽く脚を組んでいるときは
リラックスしているサインです。
ですから、つま先が外に向いているときは
信頼関係を築くのを優先した方がいいでしょう。
- イスに深く腰をかけている
背もたれがあるイスに深く腰をかけるのは
決して悪いことではありません。
相手がくつろいだ雰囲気で
話を聞いているようなら
それほど気にしなくていいでしょう。
ただし、ふんぞり返るような姿勢の場合は
あなたの話に退屈しているか
自分の立場や権力を誇示したい
というサインです。
そのまま話を続けるのではなく
相手の要望や意見をたずねるといいでしょう。
相手の話に興味を持っているときは
イスに浅く腰をかけて前傾姿勢になるものです。
座っている姿勢から関心度を測りましょう。
- 唇が「へ」の字型になっている
表情は気持ちや思考を読み取るうえで
重要な鍵となるノンバーバルサインです。
特に注目すべきなのは「口」です。
視線を合わせて会話をしていると
目の表情には敏感になります。
しかし、本心を表しているのは
実は、口なのです!
相手のことを信頼していて
リラックスして過ごしているときは
唇がゆるんでいて
口が軽く開いている状態になります。
また、心から楽しくて笑うときは
口角が目の方に引き上げられます。
一方、心を許していなかったり
相手の話に納得していないときは
唇は固く結ばれ、「へ」の字型になります。
その場合は、説得しようとするのではなく
相手が疑問に感じている点をたずねたり
要望を引き出すことが大切です。
いかがでしたか?
要注意のノンバーバルサインを
知っておくことで
大切な顧客との関係が悪化することを防ぎます。
より良い関係を築くためには
相手の表情や態度からサインを読み取って
投げかける言葉や
行動を工夫するといいでしょう。
この記事が少しでもお役に立てればうれしいです。